早川　様、おめでとうございます。

７月１７日決勝戦当日、１２名全員が時間前に揃いスタートしました。決勝戦は予選通過成績順に１卓東から３卓北の順に座ってスタートする。（敬称略にて記載）

　一回戦１卓は田島、青木、神山、早川の順でスタート。現在は70分+１局（最終決勝卓のみ時間制限なし）になっているなか、早川がチャンタ東三色ドラ2000/3900、2000、1300と連続三局を和了り続けトップとなる。圧巻はドラ⑨で一一四四四六④⑤⑤⑥⑥⑥５５（⑤は二枚切れ）から打⑥、次に五を引き入れ一打、５ポン一打で⑦でロン。私なら対々和で六か三暗刻で⑤。想像も出来なかった⑥切りを対局後に聞いた。するとトップ目なので先ず四暗刻など高得点は考えずタンヤオか⑨の引きも考え七対子を想定し打⑥との解答。常に決勝戦に残る実力を見せて貰った。だが本当の見せ場は２回戦目以降にあった。

　また２卓では山岡が辛くもトップを確保し三森が続いた。３卓では矢澤がトップとなり岩井が続きこの２名が４回戦に残ることになる。

　今回の優勝者早川はこの２回戦で優勝を引き寄せた。永く対局を見ているが競技ルールで東１局、親で8000オール、8000オール、4000オールと連続で和了ったことなど記憶がない。その手も二ポンから６６三三三六（ドラ）八八八八から六を引き入れ八を暗槓、嶺上で６をツモ。次は２３４６６（ドラ）東東東西西⑧⑧⑧をリーチでドラ６を自摸和了った。次局もリーチツモドラ２。対戦した山岡、三森、神山も顔を見合わせて笑うしかない様子。しかし早川が３回戦、４回戦で味わう攻めることが出来ない手牌からの守備の難しさと怖さは尋常な時間ではなかった。

　３回戦は早川、三森、岩井、矢澤。この時点で早川は二位との差が56800点。楽勝かと思えたが独走によって緊張感が生まれ東１局中中②②④④⑤⑥⑥⑥南南から普段なら対面の④を簡単にポンが言えるなずなのに声が出ない。そこからは先ほどの２回戦とは打って変わり何も出来ない配牌の連続で毎局複数の喰い仕掛けや複数のリーチなど毎打牌に恐怖が伴う雰囲気。予想通り19300点の４着。ところが３回戦の着順が北34000、西33800、南32900という早川にとってはツキのある着順となった。

　４回戦は１位早川169900、２位二卓からトップの神山136600、３位岩井136200、４位矢澤135700というスタート。東１局は岩井のリーチと神山のリーチ。３回戦に続き何も安全牌が無い状態のなかですぐに岩井が500/1000をツモ。多分早川はほっとしたと思う。その後も圧倒的に攻められ続け、耐え続けの三着確保。最後に神山が総合三位を決めた2000点で決着した。

　今回は２回戦で優勝の見えた早川に上位者が挑む構図となったが、守ることの難しさを私も再認識した緊張感溢れるゲームとなりました。結果を出せなかった方、次回の決勝戦に向けてみなさん頑張りましょう。この緊張感が競技として私たちアマチュアにも味わえる楽しみであり「マージャン」の魅力です。このページをご覧頂いているマージャンファンの方々すべてに緊張感ある対局ができる機会があることを望みます。　　観戦記　3point