平成28年7月18日の決勝戦  山岡さん優勝

山岡 様、おめでとうございます。

7月18日決勝戦当日、12名全員が時間前に揃いスタートしました。決勝戦は予選通過成績順に1卓東から3卓北の順に座ってスタートする。

 一回戦1卓は小池さん、百田さん、福山さん、山岡さんの順でスタート。現在は70分+1局(最終決勝卓のみ時間制限なし)になっているなか、小池さんが25分間親番を続け次局4巡目に2366778六六⑦⑧⑨(ドラ六)という手牌。このまま行くと思えた同局山岡さんの四切り七待ちリーチに点棒に余裕のある小池さんは九で勝負せず降りる。結果流局となるが小池さんのアガリを阻止したことが大きな意味となる。流局後小池さんから直ロン5200点。この瞬間小池さんはきっと微妙な雰囲気を察したはず。案の定南場で山岡さんがマンガンツモで逆転トップ。

 また2卓では神山さんが果敢に仕掛けタンヤオトイトイ1,300/2,600。そのまま圧し(押し)気味に進めトップを確保。マージャンでの勝負の分かれ目は押し引きで決まるが圧し(おし)の文字がフィットすると前から思っている。3卓では市川組の田島さん、山本さんの戦いを山本さんが制す。岩井さんは常連ながら今回はなにもできない様子。皆さんが経験するこのような状態を打開するすべを身に着けたい。

 今回の優勝者山岡さんはこの2回戦で優勝を引き付けた。序盤は勢いのある山本さんと神山さんを制しトップ。他2回戦3卓では早川さんが東場でトップを維持するが南場に西田さんが345789⑦⑧⑨七七七八からのリーチ(九でロン)でようやく浮上の機会を見つけた。2卓では毎回高得点を叩き出す青木さんがダントツ5万点越え。

 3回戦は山岡さん、神山さん、青木さん、田島さん。とても慎重に戦っている山岡さんが優位に思えたが何せ高打点の面々が相手であり田島さんの先行を青木さんが18000点で逆転しトップに。福山さん、百田さん、早川さんなどはなかなか手牌に恵まれず圧す場すら作れずジリジリした場面が一日中続いていた。

 4回戦は1位山岡さん184600、2位青木さん162600、3位神山さん135200、4位西田さん128500というスタートで親の山岡さんに三巡目絶好手が入る。11789九九(ドラ九 ) ダブ東ポン 中ポン。それに二位の青木さんは怯まず334455④⑤⑥七七西西でリーチでツモ和了る。東2局神山さんがドラ9 二三四五六七⑥⑦56799 ツモ⑤ 3,000/6,000。しかしその後は決定打はなく、山岡さんが29500の三着でも優勝を確保した。

 決勝戦に初参加の神山さんと山岡さんが終了後に「疲れた~」と心底感じたように真剣なゲームを体験できる人はとても少ない。通常は和気あいあいのムードを好むし競うことに反感もあったりする。しかし競技の世界がなければマージャンも成立しないことを付け加えたい。

 山岡さんが喰い仕掛けた1回戦目の南1局の三四五九九③④668⑥⑦⑧ 11巡目でこの6をポンしその後のテンパイ。あがりは多数ありましたが、見ている側としては和了りではないのに点数を増やすのは骨身を削る作業です。努力なくして優勝なし 本当におめでとうございました。アマチュアでもこんなに楽しいゲームができる。結果を出せなかった方、次回の決勝戦に向けてみなさん頑張りましょう。この緊張感が競技として私たちアマチュアにも味わえる楽しみであり「マージャン」の魅力です。このページをご覧頂いているマージャンファンの方々すべてに緊張感ある対局ができる機会があることを望みます。  観戦記 3point 青沼陽介

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